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お出かけ

アムステルダム国立美術館で憧れのレンブラント&フェルメール

レポーター:Maria

2018.11.01

芸術の秋、真っ盛り。だんだんと日が短くなってきました。日本はまだいいんですよ。ヨーロッパは夏こそ最高の季節ですが、ちょうど10月上旬のドイツのオクトーバーフェストが終わるころになると、日照時間の短さが極端に際立ちます。あっという間に真っ暗。下手したら、一日中曇っていて、太陽が見えない日も。

どんよりな空のしたでも、ちょっとホッコリした話をご紹介したいと思います。場所は、オランダのアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum Amsterdam)。なんでこんな微妙なアングルの外観写真しかないかは、あとで説明しますね。

1885年にこの場所に移転してきたというとても歴史的な情緒を感じる重厚な建物です。ちょうど先日、ご紹介したマリー・ローランサン氏の活躍されていた時代ですね!いいな。その時代のEUにタイムスリップしたいなー♪なんて憧れちゃいますが、この美術館に所蔵されている作品の多くは17世紀のオランダ作品。美術が好きな方も、そうじゃない方も、あの超有名作品に出会えるので、アムステルダムにきたら、ぜーったいに訪れたほうがイイ観光スポット。

レンブラントの『夜警』が想像以上の迫力だった!

そんなに食事も美味しくないアムステルダムに(失礼)わざわざ足を延ばした理由はただひとつ!私はこの『夜警』が見たかったから。贋作じゃなくって、本物がどうしても見たかったんです。子供の時に上野の美術館でこの絵のレプリカをみて、暗い絵だけれど真ん中にいるスポットライトが当たっているかのような少女の不思議な様子に一瞬で心を奪われました。

それこそ「美しい」とか「きれいな」とか「インスタ映え」みたいな単調な言葉では表現できないような強烈な魅力を感じたんです。以来、特に美術に詳しいわけでもない私がアレコレ言うのもおこがましいことは100も承知の上で、好きな画家はレンブラント。好きな作品は『夜警』がずっと私の定番。

正式なタイトルが『フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ライテンブルフ副隊長の市民隊』(De compagnie van kapitein Frans Banning Cocq en luitenant Willem van Ruytenburgh)という、到底覚えられそうにもない複雑なところも、もう全部ひっくるめて好きです。

一番驚いたのは、その大きさで、縦3m63㎝、横4m37㎝、絵画の前にはロープが張られていて近くまで近づくことこそできないものの、警備のおじさんの身長と比べてもこの大きさ。ちなみにオランダ人男性の背の高さは、世界的にもトップクラス(って川合俊一さんが前TVで言ってた)だそう。私の身長は160なので、およそ縦の高さだけでも2倍以上という巨大な作品になります。

だから実物をみると、肖像画といわれている作品らしく、本当にひとりひとりの表情やその瞬間の動きが浮かび上がってくるような迫力があるんです。

うれしすぎて、うれしすぎて、まる20分、ずーっとこの絵の前に立っていました。

人気のフェルメールの作品もある!

日本人にはだんぜん、こちらの作品のほうが人気でしょうね。夫も「有名な絵がある」と喜んでいました。フェルメールの『牛乳を注ぐ女』(The Milkmaid)という作品です。

フェルメールの作品は見る人によって、感じ方が大きく異なるというのも面白いところ。この絵を悲しそうと思う人もいるし、集中している感じと捉える人もいるし。ちなみに私は、アイスを食べたくなりました。ヨーロッパは牛乳が日本の10倍くらい美味しいですからねー(当社しらべ)本当に。濃厚なんですよ。メイドのおばちゃんが搾りたてのミルクを注ぐ瞬間は、私のアイスクリーム熱をONに切り替えてくれます。

というわけで、他にも有名な作品盛りだくさんですから、気になる方はぜひ公式サイトでチェックしてみてくださいね。

閉館までずっとレンブラントを独占

ちなみにこの美術館でホッコリした話というのは大好きなレンブラントを見れたということ(ま、それも少しはありますが)ではないんです。日本と違って、当たり前のように遅れるヨーロッパの電車。この日、私の乗っていた電車も大幅に遅れてしまって、アムステルダムに到着したのがもう16時を過ぎていました。美術館の閉館時間は17時。この日を逃したら、スケジュール的にはもう厳しい状況。

中央駅から「まだ間に合うー!」とトラムに飛び乗り、ギリギリチョップで到着したんです。チケット売り場に到着。慣れない猛ダッシュで「大人2枚~プリ~ズ~」とヘロヘロになりながら購入しようとすると、カウンターのスタッフの方が「おいおい、今日はもうやめときなよー。あと30分しかないし、明日おいで」と。いやいやいやいや。

私は「レンブラント。とにかく、レンブラントだけ見れればいいの。すごく好きなの。チケットちょうだい。時間ナイんだから早くぅぅぅー!!」と、もうどうかしているというか、このまま門前払いされたらどうしよう!と、必死でレンブラントLOVEを訴えたところ、どういうわけだか、よくわからないんですが、通常17,50ユーロよりも安い(…というか、半額)のチケットをくれて、「レンブラントはそこの階段上って左だー!いそげー!」と、思いがけずカッコイイ対応をしてくださったんです。

で、無事に5分くらいフェルメールに浮気しながらまる20分レンブラントを見て、さっきの警備のおじさんに「今日は終わりです」と言われるまで思いっきり堪能できたのでした。私の髪はいつもぼさぼさですが、いかにあせったか、このふりみだれ具合すごいでしょ。でも本当に満足しています。滞在時間たった30分だったけれど、涙が出そうなくらい感動的なひととき。この日の営業を静かに終えるアムステルダム美術館。

帰りがけに、もう一度チケットカウンターへ行って、対応してくれたスタッフの方に「ありがとう。たっぷり見れた!」とヨレヨレになりながらお礼を言いに行くと、閉まりかかるシャッターの向こう側で親指を立てていいね!ポーズしてくれたのが今も目に焼き付いています。

あとで公式サイトとか旅行サイトとかいろいろ調べた限り、半額のチケットなんて公式には売られていないので、なんかうまいこと処理してくれたんだ…ということと、瞬時のご厚意の判断に、もう本当に今も感謝感謝のきもちでいっぱい。あんなにすごい絵と向き合ってずーっと静かに独占できちゃう夕方のアムステルダム美術館での時間は、私の長くも深くもない美術史のなかの、最も貴重な1ページになりました。

いつかまたでかける機会があったら、営業時間まるまるここで過ごしたいです。

 

【INFO】

今回ご紹介したのはオランダにある「アムステルダム国立美術館」です。
住所:Museumplein/Museumstraat 1 1071 CJ Amsterdam
TEL:+31 (0) 20 6621 440
アムステルダムの中央駅からはトラム2番もしくは12番に乗って「Rijksmuseum」で下車。公式サイトは日本語の案内もあります。

このパッとしない外観写真しか残っていない理由は、閉館の17時ギリギリでの滑り込み見学になったからなのでした。旅行の計画はくれぐれも余裕を・・・ってお前が言うなー!ですね。この旅で、アムステルダム国立美術館が世界中で一番大好きな美術館になったことは言うまでもありません。またいつかでかけたいです。

おまけ:六本木のジョジョで思ったこと

ここからはオランダ観光とまったく別の話なので、ご興味ない方はスルーしてください。完全な私のひとりごとなんですけれども…

先日、国立新美術館で荒木飛呂彦先生の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の展覧会がやっていました。私は近くで用事があったので、ここのレストランで食事をしようとフラっと立ち寄ったんですが、ものすごい大行列。

日時指定の完全予約制の展示だったそうです。そうとは知らずに観光でやってきていると思しき、海外からのお客さんがチケットを持っていなかったので当日入ることができず、いろいろ交渉されていましたが、断られてベンチで肩を落としていました。

時間まで指定して、完全予約である程度の人数にしぼって、ゆっくり見てもらいたいという運営者サイドの意向は理解します。でも、海外からこれを楽しみにやってきているお客さんには、ちょっと酷な制度だなと思いました。だって公式サイトには…

To secure entry to the exhibition on preferred date and time slot, visitors are advised to purchase tickets in advance via Lawson Ticket (Lawson Ticket website or “Loppi” placed at LAWSON and Mini Stop convenience chain stores nationwide).

引用:荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋公式英語サイト|http://jojoex-2018.com/en/

簡単に訳すと、
「ローソンチケットかローソンとミニストップにあるロッピーで買っとくとおすすめだよ」
っていう文章なのですが、日本に初めてくる海外のゲストに対して、日本語対応しかないローソンチケットのHPで買わせようとするのもどうかと思うし、ミニストップとかロッピーって「は?」ってクエスチョンマークだらけの案内だと思うんですけれど…

私が逆の立場だったら、「現地でお金払えば買えるかな」って思いますもん。まさかナショナルな国立の美術館なのに、「今日は満杯だから、お金払ってもいれてあげないよーん♡」なんて言われるとは夢にも思っていなかったんでしょう。

別に運営がとかローソンチケットを詰めたいのではありません。ただ、イレギュラーな親切心の現場対応ってそんなにむずかしいのかな、と、思っただけです。わたしには何の権限もないのでこれ以上は控えますが、あんなにガッカリ肩を落としている様子を見てしまったので、ちょっとひとりごとを書いてみました。

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