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パン・お菓子・ドリンク

【文旦とマインドフルネス】

レポーター:ペレ信子

2019.03.29

毎年3月になると、愛媛県から文旦が送られてきます。最初は贈り物でいただいて、家族が大好きなので今は自分でも注文しています。果実がおいしいのが一番の理由。文旦は皮がたくさんでるので、それを使ってコンポートを作っていますが、意外に難しくてまだ「これだ!」というレシピには達していません。これだ!を見つけたら皆さんに味見していただこうと思います。

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文旦には一つの欠点が。私にとっての欠点ですが、それは皮を剥くのが大変なこと。分厚い外皮を剥くと、中の薄皮もあって、大きな種も出てきます。その作業が億劫なのです。それを何気無く言って見たら、なんと私の妹や夫は「え!文旦の皮むくの大好き!リッラクスするじゃない。」とのこと。夫にいたっては「マインドフルネス」とも。
マインドフルネスに関する本やサイトがいろいろありますが、瞑想の域に達するのは難しいとしても、何かにグッと集中するというのは心地いいものです。特にインターネットで全てが繋がって、いつでもどこからでも連絡が来るような現代において、周りを忘れて集中する時間って貴重だと思うのです。それが彼にとっては「文旦の皮」。私は文旦の皮を剥きながら「次は洗濯して、メールチェックして、えーとえーと」と焦ってしまうのです。

私の場合は、時間が許せば編み物やキルト。おかしいかもしれないけれど、手書きの文章をコンピューターにタイピングするなんていう作業も好き。(これは秘書だった時の名残。指が勝手に動いて頭は自由なんです。今はAIに横取りされかかってる作業)人によって集中できることって本当に違うなと思います。

先日、思春期の末っ子が友達との口論の後、悩んでいる様子でした。細かいことは言いたがらないので、いろいろ質問するのはやめて一緒に夕飯を作っていました。そうだ、デザートは文旦にしようと思い、「文旦の皮むいてくれない?」聞いたら、素直にうなずいてキッチンテーブルで作業を始めました。彼は静かになって、集中している様子。そのうち私がキッチンを離れても気にせずにどんどん文旦の皮をむいていました。何を考えていたのか、気づけばたくさん作業してくれていました。
そのあとはとてもすっきりした顔で、やっぱり自分の考えは変えられないと言いました。友達と話してみる、とも。あ〜そう、そうだね。そして、たくさんの文旦が食べられて、母も嬉しかったよ。
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ル・クルーゼアンバサダーに選ばれました。




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フランスから学んだ、暮らしの工夫と楽しみ方を綴っています。

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