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【 森瑤子の帽子 を読んで】

レポーター:ペレ信子

2019.05.21

大学生の頃、「大人ってこんな風に恋をしているのかぁ」と思いながら読んだ森瑤子さんの本。描かれる場面がバーだったり、異国のホテルだったり、男女の駆け引きも粋すぎて、非現実的で自分には無縁の世界だと感じました。

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それから数年後、国際結婚して日本に戻ってきて読んだ彼女の本からは違う印象を受けました。子供の話がたくさん出てきて、私の少し先の未来を描いているよう。イギリス人のご主人の頑固なまでにスタイルを守る姿、その主張の仕方、怒っている時の皮肉な表現。ヨーロッパ全土かどうかはわかりませんが、自分軸がしっかりしているその様子はうちの夫にも共通しています。
80年代の日本で「国際結婚」というとまだ特別に見られる時代で、白人男性と外国語が得意な日本人女性というイメージだったと思います。今は、国際結婚もバラエティに富んでいて、私の周りに増えているのは、海外に一回も出たことのない日本語しか話さない日本人女性と、日本語が堪能な外国人男性。そして彼らは日本の普通の生活に馴染んでいる。森瑤子さんの世界の国際結婚は、当時のバブルの影響もあってか、極度にセレブなイメージです。
私はこの本から森瑤子さんの子供達が子供時代にどう感じていたのか知りたかった。子供達って言っても、私と同世代です。有名作家の母親を持ち、忙しさから家庭をおろそかにすることに警告を発する父親。末っ子のナオミさんが食事のときの様子を話していて、私には彼女の気持ちが痛いほど伝わってきました。
家族のために食事を毎日作っていると、それはそれは疲れて何にもしたくない日もある。どうして私だけ、と思うこともある。それでも1品でも料理を作って家族で食べるってやっぱり大事なんだよなぁ。その蓄積が家族を作っているのだなぁ。そんなことを思いながら昨日もキュウリを切って、ナスを炒めておりました。

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ル・クルーゼアンバサダーに選ばれました。




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フランスから学んだ、暮らしの工夫と楽しみ方を綴っています。

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