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インテリア・雑貨

【巣立つ娘に贈るもの 1】

レポーター:ペレ信子

2019.07.12

滅多に見ないような美しい夕焼けが東京で見られたのは1週間ほど前でしょうか。夕飯を作ろうとキッチンに立った時、モーヴとピンクの空が見えてきました。

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こんな空を見ると、手が止まり、その情景に吸い込まれてしまいそうです。見逃してはならないと、全てを保留にして、見入りました。
そうしておいてよかった。あれから1週間、もう雨が降っていることを話題にするのも気が滅入るほど雨が降り続いています。この前、娘の仲良しファミリーとご飯を食べた時に、彼らも今年の長雨を嘆いていました。
「でもこの雨のおかげで秋には美味しいお米が食べられるのだから。」と言ったら、「日本人はみんなそう言うのよね〜。」とフランス人同士うなずき合っていました。そうか、「美味しいお米のため」って日本人らしい発想なのね。
さて、素晴らしい夕焼けのあとのディナーはル・クルーゼづくしのテーブルになりました。ココットエブリィでスパイスを加えた肉を煮て、赤いココットに合わせて食器も赤で。元気が出るのでテーブルの赤は好きです。
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ル・クルーゼが代表するような鋳物鍋というのは重いものです。重いからこそじっくりと食材から美味しさを引き出してくれるのです。現代の流れと逆行するようですが、時間をかけて料理する、時間が料理をおいしくすると言うプロセスを大切にしている鍋なんです。
結婚した時からル・クルーゼを愛用していて、それは流行とかおしゃれとか、そういう理由ではなく(もちろんおしゃれなお鍋もたくさんありますけれど)フランスの義母やおばあちゃんは人が来るときはじっくりと煮込み料理をしていて、そうやって時間をかけて料理をすることがおもてなしだと身にしみて感じたからです。もちろん、自分や家族のためにも、じっくり煮込み料理もします。そういう料理は、はったりがなくて優しい味になります。そういう料理が一番好きなのです。
夏になるとなかなか何時間もかけて煮込み料理をしなくなります。でもちょこっと煮込みたい料理に使えるル・クルーゼが必要になりました。せまいキッチンのガス台でも他の鍋から場所を占領することなく、活躍してくれる寸胴なココットエブリィがうちに来ました。
私が選んだのはもちろん、元気が出る赤。出しておいても可愛いし、ご飯を炊く(とうもろこしご飯、リゾット風にパルメザンを加えたもの、しょうがご飯などなど)、汁をたくさん残したい肉じゃがのような煮物、さつまいもをアルミに包んで焼き芋風、揚げ物、という風に使い道が和洋折衷の食卓を囲む私たちの食生活にマッチしているので、しまう暇がなくなりました。
もうすぐフランスに巣立つ娘の引越し準備をしていて、日本から何がほしい?と話していました。「そうだ、あの鍋で炊くごはんは本当においしいよね。あの鍋がいい。」と娘が希望したのがココットエブリィでした。
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初めての一人暮らし、そしてフランス暮らし。和食が恋しくなったとき、ご飯を炊いたり、一人分だけスープやシチューを作ったり、煮物をしたり。彼女が選んだのは、ソレイユという名前も可愛いこの色。まだ見ぬ、一人暮らし空間の中に最初に置く色はやはり元気になる色でした。この色を出発点として、テーブルマットや食器や、ベッドカバーやリネン類を決めていくことになりそうです。
今、娘は、ココットエブリィを使いこなせるよう、毎日特訓中です。鬼教官のもとでね!
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ル・クルーゼアンバサダーに選ばれました。




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フランスから学んだ、暮らしの工夫と楽しみ方を綴っています。

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